他人のふんどし / よもやま話 / By chanter ネットでよく見かける“ランキング”の記事。あれ、何なのでしょう? ・嫌いな芸能人・嫌いな政治家・辞めてほしい自民党女性政治家一応、アンケート結果という体裁をとっていますがその母数は、ひどい時には100人程度。恐らく選択肢はそちらで用意しておいて、思った通りの結果が出たら、ネットニュースの見出しで「〇〇(実名)は第2位!辞めてほしい自民党の女性政治家は?」などとやっているのですな。 それ、「情報操作」ですよね? あと、記事の体裁のひとつで伝えたい内容の概略のあと、ちなみに「X」でも「わたしも嫌いだと思っていた」「こういうところが嫌い」などという意見が多数見られた。というようにそれがあたかも世間の多数派の意見であるように書き、その記事内容を正当化するようなパターンもあります。 それ、どこの誰が言ってたんですか? 子供の頃に、周りに居なかったでしょうか。自分の意見に説得力を持たせたいために「みんな言ってるよ」と被せてくる子が。それに対して「誰が言っていたの?」と問うと、具体的な名前は出てこないものです。そんな“子供騙し”みたいな行為を、名のある雑誌やスポーツ紙などが平気でやっている。芸能ゴシップでやってるうちは、まだ笑い話で済みますがこれを政治や行政の情報でやられたら、立派な情報操作になってしまうという恐ろしさをメディア側は気づいていないように思えます。ただ、ページビューを稼ぎたいがために、そんな根拠の薄いトピックを今日も垂れ流しています。 もっとも、本当にSNS上で炎上しているような大勢が問題視しているようなトピックであればいいのですが(もっとも、“炎上”さえ怪しいものですが)その記者ひとりが思ったことを、「SNSで言ってる人がいる」ということを名目にして記事化していることもあり得なくはないでしょう。ともすれば、そのSNSの発言すら、記者の捏造かも知れない。 由緒ある出版社の、歴史ある雑誌の記事でこんなことをやってるのかと思うと、情けない限り。ジャーナリズムなんてものはなくなり、“誰かが言っていた”という他人のふんどしで今日も記事を書く記者たち。 そんな連中に騙されたり担がれたりしないためにわたしたちは、何を信じて情報を集めたらいいのでしょうかね。少なくとも、自社サイトにバナー広告ばっかり載せている出版社・新聞社の発言は眉唾だということだけは間違いないかと考えています。