ラブレターの書き方①

「コピーライティング」という行為は、
「言葉・文章で人の興味を惹きつける」ということで ある程度、説明がつくと思います。

最近の若い方(ってフレーズを使うと自分の年令を感じる…)は あまり経験が無いかも知れないのですが、
昭和末期〜平成前半に思春期を過ごした世代においては、
少なくない人々が、 この“コピーライティング的文章”を魂を削って書いた経験が あると思われます。

それは「ラブレター」。

一方的に思いを寄せる相手に、自分の気持を知ってほしい、
出来ることならお付き合いしてほしい、という願いを、
寝る間も惜しんで綴りあげて、相手に渡すというプレイ。
この羞恥こそ、“青春”の醍醐味ですな。

ラブレターをあげて、または貰って、 そこから“お付き合い”が始まることも少なくないでしょうが、
思えば、これって結構リスキーな行為。
例えば、同じクラス・職場で ある程度、互いの“人となり”が解ってる相手なら 多少ハードルが下がるのですが、
毎朝同じ電車に乗るだけのような相手に、 突然手紙を渡すのは止めた方がいいです。
実に危険です。この令和の時代には。
正直、怖い。

…と大前提を打っておいてから、表題の話。


ちなみに私、 学生時代から社会に出てしばらくの間は ラブレターの“勝率”が8割は超えてました。
“あるメディア”の登場までは、本当に勝率が高かったのですが、 それは後述します。

「勝てるラブレター」の原則
①相手に自分を知ってもらう=興味をもってもらう
②その“手紙”で目一杯楽しんでいただく
③次が楽しみになるような仕掛け
④「好き」という感情は明記しておく
⑤徹夜で書いても、2日かけて校正する

世の中にHowToを示した本やネット記事は数多ありますが、 だいたい上記に集約されるでしょう。
それ以降の詳細については、 個人によって方法論が変わるはずなので、
“最大公約数”はだいたいこんなところでしょう。

いちばん難しいのは①の部分で、 そもそも手紙を渡す前から勝負が付いている場合があります。
前段で「電車で会うだけの人に〜」と前提を打ったのは ここに関係があります。
知らない人、嫌いな人、怖い人から手紙を貰っても、 封さえ切ってもらえないのが現代です。
最低限、このような負のイメージを払拭した状態で、 相手にアプローチするのがマストなのです。
特に、令和の時代は。

※ほとんどの「ラブレター必勝法」の本で書かないでしょうが、
 「Lesson0 まずコミュ力を磨け」と私なら書きたい。

導入だけで、結構な文字量になってしまいましたので、 続きは、また次回。
ちなみに、私の“ラブレター人生”で 最初の壁になったのは「携帯メール」の登場でした。
これを切り抜けたのも、ある“アイデア”だったのですが、 それはまた、別のお話。