“ブランド”について考える / コピーライティング / By chanter しばらく更新ができずにいました。 少し仕事の体制を変えることにしまして、 その整理に奔走していたところです。 年明けから、とある企業様の販促などをサポートすることになり、 それに伴いその企業の社長様とお話をしたところ “ブランディング”を行いたいというご意向をお持ちで。 それなら、徹底的にやりましょうということで 社内にプロジェクトチームを発足しつつ 私もそこにガッツリ入ってお手伝いという形になりました。 これから1年半ほどかけて、 そのプロジェクトを進めていくことになりそうです。 先日、第1回目の会議を行いまして、まず“ブランディング”とは何ぞや、という話をさせていただきました。結構、同業者でも誤解をしている場合があるのですが、この「ブランディング」という行為は決して、企業名やロゴ・デザインを変更するということではなく、“企業として、どのような価値を社会に提供していくかの定義づけ”ということなのではと考えています。小器用なデザイナーを連れてきたら良いという訳ではなく、あくまで“企業として、どうなっていきたいか”ということについて経営者や役員・従業員までもが統一した意識を持つことが究極の目的なのではと思うのです。今回は社長様からのオーダーでもあり、その環境づくりもスムーズに進めていただけました。 とはいえ、普段は自社製品の販売のために奔走されている営業畑の方が多く、まず「ブランディングとは?」という説明をさせていただいたのですが、その時にサンプルとして挙げたのが1990年代末から2000年代にかけて行われたユニクロの販促のリニューアル。それまでは野暮ったい安売り店というイメージだった店を都会的に洗練されたブランドというイメージに、比較的短時間で切り替えることに成功。今や人気女優やアーティスト、アスリートなどが挙って同社のCMに出演するまでになりました。この際にも有名アートディレクターがロゴデザインやCMを手がけたことが話題になりましたが、根幹にあるのは、モノだけでなく“付加価値を売る”ということへのシフトでしょう。売れりゃ良いという段階から、市場から選ばれるブランドになりたいと大きく舵を切ったことで今日の立場に至ったということが解る事例でした。 クリエイティブ畑にいると、どうしてもビジュアルやコピーで解決しようと小手先の動きに走りがちなのですが今回は、特にこの“どうなっていきたいか”の抽出に時間をかけたいと考えています。企業として、顧客に・社会に・社員に何を与えられるかという視点で引き続きプロジェクトを進めていきます。